2015年3月17日火曜日

ビュリダンのロバ

心理学でたとえ話に出されるが、空腹のロバが左右の干し草の中間点にいる。このロバが右にも左にも行けず、中間点の現在地で右顧左眄しているうちに餓死してしまう。

どちらかを選べば後悔するのでは、失敗するのではと不安が出て、結局最悪の結果となる。

いまの時代がこういう風景かも。
右に行っても左に行っても、ああじゃありませんか。
まだ高度成長で、右も左も真っ暗闇じゃござんせんかと歌っていても何とかなっていた時代は、まあそれでもよかったが、いまやそれこそが現実。

そういうことすら人口に膾炙せず。
質の向上が叫ばれる一方で、悪質な出来事が頻発し、子供が少ないから歓迎されるかと思いきや、遊びもできぬ窮屈な環境。
年寄りも素直に長寿は喜べず、長生きはリスク。

ままよ。
ロバも干し草なんぞ気にせず、放浪すればよかったのかも。
ロバも歩けば棒に当たる。
そういや、このところわんこも棒に当たるような自由散歩は夢のまた夢であることよ。